セキトバイーストは馬なりでスムーズに加速(カメラ・高橋 由二)
◆アイルランドトロフィー追い切り(8日・栗東トレセン)
2重賞の追い切りが8日、東西トレセンで行われた(スワンS追い切りは9日以降予定)。第1回アイルランドT・G2(12日、東京)は府中牝馬Sの勝ち馬
セキトバイーストが、栗東・CWコースで活気あふれる動き。同舞台での重賞連勝へ充実をアピールした。
軽やかに風を切った。
セキトバイーストは栗東・CWコースで単走。半マイルから追われ、機敏な脚さばきを見せた。馬なりのまま加速ラップを刻み、52秒0―11秒3をマーク。四位調教師は「元気いっぱいだね。近くで見ていたけど、すごいね」と活気あふれる様子に満足げな表情を見せた。
2走前の都大路Sでオープン初勝利を挙げると、続く府中牝馬で重賞初制覇。ともに好位から抜け出す正攻法だった。昨年のチューリップ賞2着、ローズS3着は逃げて粘る形だったが、戦法の幅を着実に広げている。四位師は「3歳の頃は必死でムキになって走っちゃうところがあったけど、上手に競馬できるようになった」と目を細めた。
直近の2連勝はどちらも浜中とのコンビ。指揮官は「スタートしたらジワッと行くイメージで乗っている。2回勝ってるし、いいように乗ってくれるでしょう」と全幅の信頼を置く。鞍上自身も先週の京都大賞典を5番人気の
ディープモンスターで勝利と、流れがいい。
前回2着に負かした
カナテープが次走で関屋記念を制したように、実力は拮抗。「このクラスのレースは、やれば毎回結果が変わる。乗り方、流れひとつだね」と、元騎手らしい見立てを語る。「ここから、次の大きいレースに向かえたら」。大舞台を目指し、重賞連勝、そして初代女王の称号で弾みをつける。(水納 愛美)