菱田裕二騎手騎乗のハピ(左)が直線一気の差し脚で復活の勝利。 (右はカネトシゴウト) (カメラ・高橋 由二)
10月12日の京都11R・太秦S(3歳上オープン、ダート1800メートル=9頭立て)は、ハピ(牡6歳、栗東・大久保龍志厩舎、父
キズナ)が豪快な差し切り勝ち。22年5月22日の鳳雛S以来、約3年5か月ぶりの白星をマークした。勝ち時計は1分50秒4(良)。
道中は後方を追走。徐々にギアを上げ、直線で馬群の外に持ち出されるとグイグイと力強く伸びて他馬をのみ込み1馬身半差の快勝だった。
3歳時はデビューから3連勝し、チャンピオンズC3着とG1でも活躍。その後、天皇賞・春(競走中止)に出走し、新潟大賞典3着と好走するなど芝にも挑戦し、紆余(うよ)曲折を経てつかんだ勝利。「調教はいつも動く馬。前走(名古屋城S9着)は暑さの影響があった。今日は強いところを見せられて良かった」と復活星に導いた菱田裕二騎手。この日、管理馬3戦3勝の大久保調教師は「はまればいい脚を持っていますし、6歳でもまだまだやれる。チャンピオンズCにいい状態の時に出られれば」とG1挑戦を見据えた。