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【秋華賞】「盆と正月が一緒に来たよう」蛯名の輝かしき2週間

2025年10月17日 05:24

10年、アパパネで秋華賞を制した蛯名

 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、京都競馬場で秋華賞(G1)が行われる。今から15年前の2010年、この3歳牝馬によるG1を制し「盆と正月が一緒に来たよう」と語ったのが、当時ジョッキーだった蛯名正義現調教師だ。

 その年、蛯名騎手が秋華賞で手綱を取ったのは、アパパネ(美浦・国枝栄厩舎)。春には桜花賞(G1)とオークス(G1)を制し、秋華賞は牝馬3冠の懸かる大一番。結果は見事に勝利して、当時としては史上3頭目となる牝馬3冠を達成した。しかし、その偉業は決して楽ではなかった。

 蛯名騎手によると、アパパネは「口が敏感過ぎる」という繊細な面があった。その上、秋華賞当日は少しイライラした様子も見せていた。蛯名騎手は後にこう振り返っている。

 「前哨戦(ローズS)を4着に敗れたため、その後の調整過程が強化されました。また、京都も初めてだったせいか、いつもおとなしいアパパネがデビュー以来初めてというほどピリピリしていました」

 レースでは序盤からやや力む走りを見せたものの、蛯名騎手は3コーナーで早めに仕掛けに出た。

 「京都の内回りですから、あの位置からのゴーサインは決して早過ぎではありません」

 当時そう語った蛯名騎手の判断は、アパパネの力を信じていたからこそできたものだったのだろう。レース前の落ち着かない様子や、序盤の力んだ走りを見ても、蛯名騎手の信念は揺るがなかった。

 「力を出せる状態にはありました。だから、その力を出し切る競馬をさせてあげれば誰にも負けないと、そう信じていました」

 鞍上の信念に、アパパネがしっかりと応えた結果が、この3冠達成だったのだろう。

 ちなみに、秋華賞のわずか2週間前、蛯名騎手はフランスの凱旋門賞(G1)でナカヤマフェスタに騎乗し、見事に2着に健闘した。その直後の秋華賞制覇で3冠達成という偉業だったため「盆と正月が一緒に来たよう」と語ったのだ。それはまさに、名手ならではの輝かしき2週間であった。(フリーライター)

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