◆第86回菊花賞・G1(10月26日、京都競馬場・芝3000メートル)
クラシック3冠目の舞台に間に合った
アマキヒ(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎、父ブラックタイド)は、2010年の牝馬3冠馬
アパパネの息子という良血。
日本ダービーの出走を目指した青葉賞では0秒2差の5着。わずかの差で権利を逃したが、余裕を持ったローテーションを組めたことは成長を促すという意味ではプラスになったかもしれない。
前走の阿賀野川特別は道中、促しながらの追走になったが、最後は地力の違いを示す末脚で差し切り。「返し馬から能力を感じていい馬だと思った。進みは悪かったが1回使って気が入ってくれば。いい勝ち方でした」と初騎乗だった戸崎圭太騎手は手応えを得ていたような取材感触だった。瞬発力勝負というよりはジワジワと脚を使う持久力タイプだけに、距離延長は合うはず。姉の
アカイトリノムスメは2021年の秋華賞馬。大舞台で素質が開花するかもしれない。(浅子 祐貴)