ウッドチップコースでチャーリー(左)、レイニング(右)と併せて追われるアマキヒ(中央)
「菊花賞・G1」(26日、京都)
最重要
トライアルの神戸新聞杯を制した
エリキングは22日、栗東CWで軽めの調整ながらもフットワークは実に軽快。大一番へ向けて、調整に狂いはない様子。デビューから3連勝で重賞を制した素質馬が、クラシック最終戦で頂点へと駆け上がる。前哨戦で
エリキングに屈した
ショウヘイは、本番での逆転に向けて栗東DPで躍動した。また、夏の上がり馬
ゲルチュタールは、栗東CWで充実ぶりをアピールした。
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3000メートルはどの馬にとっても初めての距離。これまで何年も菊花賞の取材をしてきて、距離に関しては「走ってみないと分からない」という返答が多い。そのなかで美浦で調整した
アマキヒと
レッドバンデの2頭は、距離延長をプラスに捉えている。
アマキヒを管理する国枝師が「ムキになって走るタイプではないし、この馬は大丈夫」と話せば、
レッドバンデの大竹師も「今までの競馬で最後に止まったケースはないので、恐らく距離が延びて良さが出る」と好感触。人気以上に走る可能性は十分にある。
距離適性の観点から最も気になるのは
ゲルチュタール。関西馬だが、全7戦のうち4戦を関東圏で走っており、レースは目の前で見てきた。スパッと切れる脚はないものの、バテずに追えば追うだけ伸びるタイプ。まさに菊花賞向きだ。
先行策でしぶとい脚を使った日本海Sが、スタミナの豊富さを証明する内容だった。レース後に坂井は「早めに後ろから来られましたが、全然かわされる感じはなかったです」と語っている。典型的なステイヤーとみており、現時点での本命候補だ。