指揮官も納得の動きを披露したホウオウビスケッツ(撮影・持木克友)
「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)
昨年3着の雪辱を期す
ホウオウビスケッツが22日、主戦の岩田康を背に美浦Wで意欲的なアクション。僚馬を大きく先行させて、直線で一杯に追われると6F83秒2-36秒8-11秒4を計時した。奥村武師は「大きめにリードを取って負荷をかけようということでしたが、十分な動きを見せてくれましたね」と及第点を与えた。
前走の毎日王冠は勝ち馬の決め手に屈したものの、0秒1差の2着と改めて地力の高さを証明した。東京コースの2000メートル以下では〈1・2・2・0〉と馬券圏内を外していない安定感が光る。「左回りは最後まで諦めずに走ってくれる。5歳の秋を迎え、馬は完成の域に入ってきています」と指揮官が自信を持って臨む一戦。悲願のG1制覇へ向けて態勢は整いつつある。