今週の日曜日は、京都競馬場で菊花賞(GI・芝3000m)が行われます。
過去10年の京都開催で行われた菊花賞ではディープインパクト産駒が27頭出走し4勝2着3回3着2回。単勝回収率90%、複勝回収率118%と優秀な成績で菊花賞に対しての適性は高そうです。また、母父にディープインパクトが入っている馬も3頭が出走し1勝2着1回となっていますので、ディープインパクト自体から血を受け継いでいる馬には注意が必要と言えそうです。
また、近年はトニービンの血が入っている馬も活躍が目立ちます。昨年の勝ち馬
アーバンシック、同2着
ヘデントール、同3着
アドマイヤテラは父系、母系いずれかにトニービンの血が入っていた馬。さらに9番人気で5着に入った
ビザンチンドリームも母父はトニービンの直仔ジャングルポケット。
23年の優勝馬
ドゥレッツァも父はトニービンの血を引く
ドゥラメンテでした。以前から京都の長距離GIではトニービンの血が入った馬の活躍が目立つ傾向にはありましたが、近年はさらにその傾向が強くなっているように思えます。今年の菊花賞もトニービンの血が入った馬が複数出走を予定していますし、それらの馬に注目してみるのもいいかもしれません。
「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『
パーフェクト消去法』です。過去のデータから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。
昨年の菊花賞では【注目の穴馬】として取り上げた
アドマイヤテラが7番人気で3着に好走! 23年の菊花賞は【残った馬】の
ドゥレッツァ、
タスティエーラ、
ソールオリエンスが上位3頭を独占しています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
父
キズナ[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:
エリキング、
コーチェラバレー、
レッドバンデ※特に言及のない限り、データは13年以降の京都芝3000mで開催された菊花賞(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想される
エリキングが該当しました。
過去10年の菊花賞でディープインパクト産駒が活躍しているとお伝えしましたが、父父にディープインパクトが入っている馬はすべて馬券圏外となっています。このことからディープインパクト産駒が結果を残しているのは菊花賞への適性だけでなく、ディープインパクト自身から高いポテンシャルを受け継いでいることも結果が出ている要因なのかもしれません。
ディープインパクトの代表産駒の1頭でも
キズナですが、菊花賞での
キズナ産駒は散々たる結果。そもそも
キズナ産駒は3000mを超える距離になると成績を落とす傾向にありますので、長距離への適性はそれほど高くないのかもしれません。また、
キズナ自身も天皇賞(春)では1番人気4着、1番人気7着と結果を残せていません。4着になった時はレース中に骨折し、7着に敗れた時はその影響があった可能性はありますが、長距離戦で結果を残せていないのは事実です。
キズナ産駒は本質的なスタミナが問われる長距離戦には向かないタイプが多いのかもしれません。ほかの馬よりも適性面で見劣るため、菊花賞では苦戦が続いていると考えられます。
今年の菊花賞は前走で前目から競馬をしていた馬が多く出走します。スタートから先行争いや位置取り争いが激しくなれば、非常にタフな流れになる可能性は十分にあります。そうなると豊富なスタミナを持つ馬が上位に来るでしょうし、ステイヤーとしての資質に疑問符がつく
キズナ産駒には厳しい結果が待ち受けている可能性はあります。
該当馬に挙げた
エリキングもその1頭になるかもしれません。
エリキング自身は3000mを超えるレースでの経験はありません。ただ、母ヤングスターは現役時代に2600m以上の距離に3度出走し着外が3回と結果が出ていないのは気になるところです。
前走の内容から多くの支持を集めそうな
エリキングですが、過去の傾向や血統背景から強くは推しづらい1頭。配当妙味も薄いですし、ここは取りこぼしも視野に入れながら馬券は組み立てた方がいいのではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
パーフェクト消去法』を是非お役立てください。