JRA通算100勝を達成し、さらなる進化を目指す今村聖奈
19日の新潟3Rで
インフローレに騎乗した今村聖奈騎手(21)=栗東・寺島=が勝利し、JRA通算100勝を達成した。1559戦目での到達は、藤田菜七子元騎手の2150戦、永島まなみの1688戦を抜いて女性騎手としては最少騎乗数での快挙だった。
聖奈は「節目の勝利でしたし、いろいろなところで取り上げていただいた分、みんな祝ってくれました」と笑顔を浮かべる。今年は春、夏と美浦に拠点を置く“武者修行”の生活を選んだ。「いろいろな馬に乗せてもらうことで自分の引き出しを増やせればと思っていました」。昨年はケガもあり6勝に終わったが、今年はシーズン途中で18勝(16日現在)。武者修行のおかげでかつての輝きを取り戻している。
最近は「ジムに行くようになりました。調教の後だったり、月曜の朝だったり、週に1〜2回は通っています。いいストレス発散になっています」と新たな取り組みも始めたという。女性騎手を引っ張っていける存在になりたい-。そう願う聖奈は「週末をより良い状態で迎える準備を意識するようになりました」と力強い口調で言い切った。まずは101勝、そして200勝、300勝へ。飽くなき挑戦は続く。(デイリースポーツ・安藤瞭太)