「米国競馬の祭典」ブ
リーダーズカップ(BC)が現地時間10月31日、11月1日の2日間にわたり西海岸の
デルマー競馬場で行われる。BCフィリー&メアス
プリント(G1、1日=日本時間2日早朝、ダート1400メートル)に大井・藤田輝信厩舎の
フェブランシェ(牝5)が5番枠から出走。地方所属馬として初めてBCに挑戦する。
フェブランシェは22日、決戦の地、
デルマー競馬場に到着した。「着いた直後は疲れた様子だったが、広々とした馬房を用意してくれたり、凄く良くしてくれたおかげですぐに回復した」と藤田師は現地のホスピタリティーに感謝。ここまで順調にトレーニングを消化しており、「26日の調教ではしっかり手前を替えていた」と臨戦態勢は徐々に整いつつある。
昨年、JRAから南関へ移籍すると、500キロを優に超える馬体から繰り出される卓越した
スピードを武器に地方重賞3勝。7月のスパー
キングレディーC(川崎)では中央の一線級を撃破し、師に初めてのダート
グレードタイトルをもたらした。今月7日の前走・レディスプレリュード(大井1800メートル)4着後は持ち味を最も生かせる舞台を模索。「コーナーまでが長くて直線が短い
デルマーの1400メートルは合う。事前にできることをしていた」とBC挑戦を決断した。
藤田師は一昨年、
マンダリンヒーローでサンタ
アニタダービーに挑戦。地方馬として初めて米国に遠征した。結果は鼻差の2着。快挙まであと一歩まで迫った。今回にかける思いも強い。「凄いレースに出させてもらえた。いい走りを期待している」。地方競馬の新たな歴史を切り開く。