「埼玉新聞栄冠賞・S3」(29日、浦和)
良血・
スレイマンが4馬身差V。JRAからの転入初戦を1番人気に応えて、7歳にして待望の重賞初制覇。「第46回浦和記念・Jpn2」(11月26日・浦和)への優先出走権もゲットした。逃げた9番人気の紅一点・
ツーシャドーが2着に粘り、3着に2番人気の
ツウカイノキズナが入った。
昨年のテレ玉杯オーバルスプリントでは2着。舞台は違えど
スレイマンが2度目の浦和で素質開花ののろしを上げた。
デビュー3戦目からダートに転身。これまでG3で2着2回。国内外でG1を7勝した
ジェンティルドンナを姉に持つ“超”良血馬が7歳の秋、新天地でようやくタイトルをつかんだ。逃げる
ツーシャドーに4角手前で外から並びかけると、直線は鞍上の右ステッキに応えて一気に突き放した。4馬身差の完勝に、御神本は「内枠でちょっと出して行ったので1周目は(ハミを)かんだけど、向正面に入ってからはリズム良く行けた。ポテンシャルの高さを見せることができてホッとした」と胸をなで下ろした。
この日、BCフィリー&メアス
プリント・米G1に挑戦予定だった
フェブランシェの取消を発表したばかりの藤田輝師の心中は複雑だが、22日のマイルGP(
ゴールドレガシー)に続く2週連続重賞Vには「強い勝ち方をしてくれて、うれしいですね」と素直に喜んだ。重賞ウイナーぞろいの厩舎に頼もしい一頭が加わった。次は浦和記念で重賞連勝を狙う。