ヒシアイラ(左)は好位から抜け出しデビュー戦を勝利(カメラ・岩川 晋也)
11月2日の京都5R・2歳新馬(芝1600メートル=15頭立て)は
ヒシアイラ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎、父
モーリス)が直線で抜け出し新馬勝ちを挙げた。勝ち時計は1分35秒9(良)。
好スタートを決めた。スローペースだったこともあり、道中はハナに立つ勢いで先団を追走。3コーナー付近では頭を上げるような動きを見せたが、それでも鞍上の荻野極騎手が折り合いを付けた。直線では残り200メートル付近で瞬発力のある末脚を繰り出すと、
スピードの違いを見せつけた。終わってみれば2着に2馬身差の快勝だった。
追い切りでも1週前、当週とCWコースでラスト1ハロン11秒0、11秒2の好時計をマークし、単勝1番人気に推されていた同馬。荻野極騎手は「性格も良くて扱いやすかったですね。進みが良すぎたので、抑えるのに時間がかかってしまいました。途中からは上手に走れていましたし、この先も楽しみです」とレースぶりを評価した。
管理する池江調教師は「練習よりスタートが速かった。安心して見ていられました。極くんが将来のことを考えて控えるレースをしてくれた。
テンションの高い馬だから心配していたけどね」と安堵(あんど)した表情を見せた。次走は未定で、一度放牧に出す予定だ。