古馬の中距離王者を決める天皇賞(秋)・G1(11月2日、東京競馬場・芝2000メートル)は、1番人気の
マスカレードボール(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父
ドゥラメンテ)がG1初制覇を飾った。この結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げた元騎手の安藤勝己氏(アンカツ)が2日のレース直後に自身のX(旧ツイッター)で天皇賞秋のレース分析を投稿した。
ダービーでは2着に敗れた
マスカレードボールだが、古馬相手にG1初制覇。安藤氏は「スローで後ろすぎる位置かと思ったけど、そのあたりがルメールと東京巧者のセンス」と指摘した。さらに「この馬が勝てば
ミュージアムマイルが来るのは必然で3歳馬の勢いと菊花賞をパスした勝負度合いやね」と世代のレベルにも言及。8番人気で3着に食い込んだ
ジャスティンパレスについては「スタート決めて着順以外は
パーフェクト。本質はこのくらいがベスト距離」と分析した。
展開のカギを握る武豊騎手の
メイショウタバルは6着。「ペース落としすぎたけど、先を思えば大収穫。馬群に沈むかという所から、もうひと踏ん張りしたしな。希望とすればJCパスして有馬記念。あれができるなら逃げ切りあるよ」と今後の展望について触れた。また、2番人気で8着に敗れた
タスティエーラについては「一瞬押し切るかと思った。昨年に比べるとメイチ感がなかったで、香港カップを勝ちたいのかも」と見解を示している。