期待の良血馬ミラージュノワールが初陣を迎える(撮影・園田高夫)
「新馬戦」(8日、東京)
東西から良血新馬が初陣を迎える。東は近親に芝重賞3勝の
シャケトラがいる
キタサンブラック産駒の
ミラージュノワール(牝2歳、美浦・宮田)が土曜東京5R(芝1800メートル)にスタンバイ。西は17年オークス3着でデイリー杯クイーンCを制した
アドマイヤミヤビを母に持つ、友道厩舎ゆかりの
アドマイヤシュラ(牝2歳、父
エピファネイア)が土曜京都5R(芝1800メートル)で初陣Vを狙う。
厩舎の期待馬が府中で第一歩を踏み出す。土曜の東京5R(芝1800メートル)に出走予定の
ミラージュノワール(牝2歳、美浦・宮田)は、
キタサンブラック産駒の素質馬で、追い切りで切れのある動きを連発している。
美浦Wで行った1週前追いは、3頭併せでパートナー2頭に先着。時計は6F83秒2と目立つものではなかったが、直線の末脚は目を引くものがあった。宮田師は「筋肉の質は柔らかくて可動域は広い。ポテンシャルの高さを感じる。1週前追いの動きはギアの上がり方は鋭くて秀逸でしたよ」と絶賛するなど、素質にほれ込んでいる。
母サラーブはダートで活躍し、近親には今年の東海S3着馬
ビダーヤがいるなど牝系はダート色が濃いが、同じく近親の
シャケトラは芝の中、長距離の重賞を3勝。父が
キタサンブラックとあって、師は「この馬は芝で切れる脚を使えると思います」と特徴を伝える。東京芝1800メートル戦の舞台設定は申し分ない。
宮田厩舎は有望な素質馬がそろっており、現2歳世代は5頭が勝ち上がっているが、そのなかでも評価の高い一頭。師は「うちの厩舎のこの世代の牝馬でトップクラスのものがあります。期待しています」と力を込める。厩舎が将来を楽しみにする
キタサンブラック産駒が、デビュー戦でどんな走りを見せるのか注目だ。