マスカレードボールで制し笑顔で手をあげるルメール(撮影・持木克友)
「天皇賞(秋)・G1」(2日、東京)
やはり、この男には逆らえないのか。秋の盾を射抜いたのは、絶好調ルメールに導かれた1番人気の
マスカレードボール。直線半ばで堂々と抜け出し、22年
イクイノックス以来、史上6頭目の3歳馬Vを成し遂げた。
生産者の社台
ファームは、14年
スピルバーグ以来の勝利で通算7勝目。馬主の社台レースホースは96年バブルガムフェロー以来、29年ぶりの通算3勝目となった。社台
ファームの吉田照哉代表は「ダービーは届かなくて悔しい思いをしたので、雪辱できてうれしい」と破顔一笑。今後については「無事なら
ジャパンCへ行きたいと思っています。ルメールさんも『乗る』と言ってくれたし、改めてこの馬を見直してくれたんじゃないですか」と語った。
さらにBCクラシックを
フォーエバーヤングが制したことにも触れ、「日本の馬がアメリカでも勝ったし、この馬にもそういうクラスで戦える存在になってほしい」とさらなる飛躍を期待。さらに「(ダービーでは)
クロワデュノールには負けていますから、いずれ対決して決着をつけたいですね」と、同期のラ
イバルとの再戦にも意欲を見せていた。