◆第15回みやこS・G3(11月9日、京都競馬場・ダート1800メートル)
実力馬2頭でさらなるタイトルを狙う。大久保龍志厩舎=栗東=は
アウトレンジ(牡5歳、父
レガーロ)と
ダブルハートボンド(牝4歳、父
キズナ)を送り出す。
アウトレンジは前走は帝王賞2着で、地方と中央で重賞2勝とダート界でトップクラスの能力を持つ。ダートでは1800メートル〜2000メートルで【7214】と抜群の安定感を誇る。父は同厩舎に所属した
レガーロで、現在JRAに所属する産駒は同馬だけだ。兄は22年チャンピオンズC3着のハピがいる血統だ。「フレッシュになって帰ってきました。
レガーロがうちにいた馬なので、(管理するのが)楽しいです」と山口助手。大目標はチャンピオンズCだが、JBCクラシックへの出走も予定していたため仕上がりは良好だ。
ダブルハートボンドはデビューから5連勝の逸材。前走のブリーダーズGCは2着と連勝は途切れたが、
オーサムリザルトと終始一騎打ちを演じ、差し馬の強襲にあった。「一番強い競馬をしていたと思います。以前は体質が弱かったけど、強くなってきました」。まだまだ伸びしろがある。「しっかりと調教も積めるようになりましたし、本当に調子はいいですよ。牝馬だけど扱いやすく、特にカリカリすることも無いです」と同助手も成長を実感する。
チャンピオンズC(12月7日、中京競馬場・ダート1800メートル)を見据えて、楽しみなレースだ。「2頭とも競馬が上手で見てて安心できます」。しかし、先行策を取る2頭はポジションが似ている。「共倒れになるわけにはいかないですね。それも含めて楽しみですし、1着同着になったらいいな(笑)。競馬まで順調にいくように頑張ります」と語った。