先週から始まった福島開催。新馬戦は土日で1レースずつ組まれていたが、芝1200mでは3頭、ダート1700mでは16頭という除外頭数。ただ、ダート1700mに関しては今週も番組があって、先週のダート1700mを除外された
ブラックレジェンドを管理する寺島良調教師は「頭数が多いことは分かっていましたし、入ればそれでいいし、2週目の出走になってもよいというつもりです」ときっぱり。
というわけで、今週の福島ダート1700mは除外による優先出走権がないと出走は厳しそうだし、除外された馬がみなスライドしてくれば、権利持ちの中でも除外が出るということにはなってくる。
【11月16日(日) 京都ダート1800m】
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ダノンアンドレ(牡、父
ダノンキングリー、母ダノンオスカル、栗東・高柳大輔厩舎)
今年の2歳が初年度産駒となる父
ダノンキングリーは
ランプローグ(美浦・矢野英一厩舎)が中山芝1200mで新馬勝ちを決めている。おじには2022年大阪杯でGIを制した
ポタジェ(父ディープインパクト)がいる血統。
本馬について「体型や血統的にも芝は合うと思いますが、ダートから使ってみます」と高柳大輔調教師。1週前追い切りはCWで岩田望来騎手が跨り、新馬を追走して同入。6F82.8秒、3F37.4秒、1F11.5秒と水準以上の時計をマークしている。
【11月16日(日) 京都芝2000m】
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ジュンプリメーロ(牡、父
キタサンブラック、母ジュントップヒトミ、栗東・友道康夫厩舎)
半兄
ジュンブルースカイ(父
ドゥラメンテ)は中京芝2000mで新馬勝ち、半兄
ジュンゴールド(父
エピファネイア)は小倉芝1800mで新馬勝ちしているが、いずれも友道康夫厩舎で管理された。
調教は坂路、CW、Eコース、プールと様々な施設を利用しており、1週前追い切りは芝コース。3頭併せを最後方から追走して遅れてしまったが、先着した2頭は先週の新馬戦を勝っている
ラヴェニューと
アドマイヤシュラ。結果的に相手を考えると仕方なかったかも知れないが、追わせるところがあるようなタイプであることは間違いない。鞍上はD.レーン騎手が予定されている。
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フォーシーファイン(牡、父
サトノダイヤモンド、母ハーレクイーン、栗東・斉藤崇史厩舎)
半姉に芝2000mで2勝を挙げた
テーオーアリエス(父ダイワメジャー)がいて、本馬は2023年セレクトセール当歳にて、1億500万円で落札されている。
本馬は11月5日にレースでも騎乗が予定されているC.デムーロ騎手が跨り、古馬1勝クラスと新馬を追走する併せ馬。最後まで追いつくことができず、結果的に遅れてしまったが、ゴールを過ぎてからも追われてしっかり走っていた姿は悪くないし、ラスト1F11.6秒は決して悪くないラップ。11月9日のCW追い切りではラスト1F11.3秒をマークしており、追われるごとに良くなっている印象もあるだけに、最終追いの動きに注目したい。
【11月16日(日) 福島ダート1700m】
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ブラックレジェンド(牡、父
ダノンレジェンド、母ララエクレリゼ、栗東・寺島良厩舎)
おじにかきつばた記念などダート交流重賞で3連勝した
サンライズホーク(父
リオンディーズ)がいる血統。2024年北海道サマーセール1歳にて、500万円で落札されている。
現在、新馬が何頭か栗東トレセンで調整している寺島良厩舎だが、その中でも寺島良調教師からは真っ先にこの馬の名前が挙がる。寺島調教師が自ら跨った、11月5日のCW追い切りは先週デビューした
ゴールドサクセスに先行して、一杯追う相手に対して馬なりで同入。なるほど、評価の高い理由も分かるといった感じ。鞍上は今村聖奈騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)