◆第50回エリザベス女王杯・G1(11月16日、京都競馬場・芝2200メートル)
無双が止まらない。ルメールはJRA・G1の谷間だった先週もJBCクラシック・Jpn1(船橋)を
ミッキーファイトで勝ち、京王杯2歳S・G2を
ダイヤモンドノットで制覇。
ステレンボッシュ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎、父
エピファネイア)で自身が持つJRA最多記録に並ぶG1・4連勝(過去に2度達成)がかかる今週へ弾みをつけた。「馬のおかげです。1年間で短い期間ですが、今は全てがかみ合っているような時期です。自分自身のリズムもいいから、いい騎乗ができましたね」と今は手がつけられない。
今週も東の風に乗る。関西圏の秋華賞、菊花賞では栗東滞在の関東馬で勝った。「
エネルジコはスタミナもあってスムーズな競馬ができたし、
エンブロイダリーは2000メートルがぴったり」と振り返る。今回の
ステレンボッシュも同じく栗東滞在だ。過去3回の滞在は阪神JFで2着、桜花賞1着、秋華賞3着と崩れ知らず。田村助手は「かなり元気がいい。先週の火曜あたりから、いつもなら当週ぐらいのスイッチが入っている感じです」と復調を期待する。
今回は23年の阪神JF2着以来のコンビとなる。5日にCWコースでの1週前追い切りで騎乗し、今週も手綱を執る予定。2週連続でコンタクトを取るのは最近では珍しい。「さすがG1ホースです。能力はあるので自信を持って乗りたい。距離もいいと思います」と手応えを口にする。
アーモンドアイで名コンビを組んだ国枝調教師の牝馬G1完全制覇もかかった一戦。その勢いを手綱に乗せ、最高のプレゼントを贈る。(山本 武志)