ジャパンC2025に出走予定のマスカレードボール(今年11月撮影、ユーザー提供:おうどんさん)
(有)社台レースホースが
マスカレードボール(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)でジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)の初制覇を狙う。
社台RHは80年に設立された老舗のクラブ法人だ。古くはダイナガリバーや
ダイナカール、ダンスインザダークやハーツクライといったGI馬を送り出し、現役では
ソールオリエンス、
マスカレードボールらが活躍している。
ジャパンCにはその
マスカレードボールが参戦する。今年の共同通信杯で重賞初制覇。春の二冠は皐月賞が3着、日本ダービーが2着と惜敗したものの、秋初戦となった前走の天皇賞(秋)でGI初制覇を果たした。それも上がり1000mが56秒6、同600mが32秒9という超が付く瞬発力勝負の中、2着の
ミュージアムマイルに3/4馬身差をつける着差以上の完勝。夏を越して力を付けていることは間違いない上、2400mへの距離延長にも不安なし。C.ルメール騎手の継続騎乗も頼もしく、GI連勝の期待大となる。
実は社台RHは
ジャパンCを勝ったことがない。これまでに延べ23頭が参戦し、03年のザッツザプレンティ、05年のハーツクライの2着が最高だ。幾多の名馬が超えられなかった壁を
マスカレードボールが突破するか。伝統の「黄、黒縦縞、袖青一本輪」の勝負服が、先頭でゴールを駆け抜けることを期待したい。