今週の日曜日は、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI・芝2200m)が行われます。
12年以降の京都芝2200mで開催されたエリザベス女王杯(計10レース)を見ると、3着以内に入った30頭の内、26頭が前走で中央4場のいずれかに出走していました。
中央4場は主要なGIが行われる東京、中山、京都、阪神を指します。中央4場は他の競馬場に比べるとメンバーレベルが高くなる傾向にありますので、前走で高いレベルのレースを経験していることが、エリザベス女王杯では強みになると言えそうです。
中央4場以外では前走札幌組と新潟組が2頭ずつ馬券に絡んでいます。前走で新潟に出走していた馬の特徴としては、上位争いに絡んだ2頭は前走で芝2200mに出走していたことです。データ対象のエリザベス女王杯はすべて芝2200mで開催されています。芝2200mは非根幹距離に該当する特殊な条件ですので、前走で同じ距離を経験していることもアドバンテージのひとつになると考えられます。
今年のエリザベス女王杯でも前走の場所や距離などには細心の注意を払い、効率よく予想は組み立てたいところです。
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ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走札幌に出走(ただし、GI連対実績のある馬は除く)
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:
ココナッツブラウン※特に言及のない限り、データは12年以降の京都芝2200mで開催されたエリザベス女王杯(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想される
ココナッツブラウンが該当しました。
札幌と京都は同じ右回りではありますが、札幌はどちらかと言えば小回りに分類されます。一方、データ対象のエリザベス女王杯が行われる京都外回りは広いコースになりますので、競馬場の広さには大きな違いがあります。また、起伏の激しい京都とは違い、札幌はほぼ平坦と言えるほど高低差の少ない競馬場です。前走で札幌に使われていた馬は、その時の経験を生かすことが難しいため、エリザベス女王杯では苦戦する傾向にあると言えそうです。
ちなみに、データ対象のエリザベス女王杯で前走が札幌だった馬は1勝3着1回。馬券に絡んだのは昨年の
スタニングローズと18年の
モズカッチャン。この2頭はGIで連対実績のあった馬。ハイレベルなメンバーが相手になるGIで連対しているのは、それだけ高い能力がある証拠と言えます。そのような馬であれば、前走とはまるで違うコースに替わっても地力の違いで結果を残す可能性があるのでしょう。
該当馬に挙げた
ココナッツブラウンはこれまでにGIでの連対実績がないどころか出走したことがありません。GIはほかのレースに比べると雰囲気が全然違いますし、レースもタフな流れになることがあります。初めてのGIで雰囲気に呑まれる恐れがありますし、今までに経験のないタフなペースで力を出し切れないというシーンも想定しておきたいところ。
前走は牡馬相手の札幌記念で2着に入ったことで多くの支持を集めているようですが、前走のメンバーは例年ほどのレベルにはないように思えます。対戦メンバーの次走以降を見ると苦戦する馬が多いですし、前走の結果を過信しすぎるのは少々危険かもしれません。
今回の距離である芝2200mも初めてですし、前走やこれまでの経験を生かせないのは大きなマイナス材料と言えそうです。人気で配当妙味も薄いことが予想されますし、思い切って本馬の評価を軽視する方が得策になるのではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
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