◆第30回武蔵野S・G3(11月15日、東京競馬場・ダート1600メートル=1着馬にチャンピオンズCへの優先出走権、良)
ダート王決定戦への
ステップ重賞に16頭が出走し、3番人気の
ルクソールカフェ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎、父
アメリカンファラオ)が直線で豪快に抜け出し、重賞初勝利を飾った。昨年8月の札幌での新馬戦(4着)以来のコンビとなった
ダミアン・レーン騎手=豪州=は、天皇賞・春(
ヘデントール)以来のJRA重賞勝利となった。勝ちタイムは1分35秒2。
同馬は2021、22年にフェブラリーSを連覇した
カフェファラオの全弟。今春、4連勝で伏竜Sを制し、米国に遠征。ケンタッキーダービーでは、出遅れなどで力を発揮できず12着。秋初戦のジャパンダートクラシックは3着だったが、得意の東京(今回で3戦3勝)で本領を発揮した。
1番人気の
コスタノヴァ(クリストフ・ルメール騎手)は大きく出遅れたが、直線で追い上げて2着になった。
4番人気で川田将雅騎手と初コンビの
ビダーヤは、直線で馬群を割って伸びて3着となった。同馬は昨年12月にダートに転向し、今年5月の欅Sまで4連勝。重賞初挑戦だった前走の東海Sに続く3着だった。
川田将雅騎手(
ビダーヤ=3着)「これだけ強いメンバーのなかで、1600メートルでもちゃんとした走りができたことは、大きな収穫でした」
菱田裕二騎手(
サンライズフレイム=4着)「すごくいい走りをしてくれました。勝ち馬を追いかけての結果ですし、いい内容だったと思います」
横山和生騎手(
ロードフォンス=5着)「本当にいい雰囲気でした。うまくスタートを切って、いいところに入って、直線もさばけました。勝った馬が強いですね。ここはメンバーも強かったですし、差のない2、3、4着ですから。ただ、1400メートルくらいの方がメリハリのついた競馬ができそうです」
菅原明良騎手(
ヴァルツァーシャル=6着)「ここ2走が、かかってしまいを生かせていなかったので、今日は思い切って下げました。折り合いがついて、しまいはいい脚を使ってくれました」