デビュー戦を勝利で飾ったアジアントレジャー(右、カメラ・荒牧 徹)
11月16日の東京4R・2歳新馬(ダート1600メートル、16頭立て)は、7番人気の
アジアントレジャー(牡2歳、美浦・蛯名正義厩舎、父
アジアエクスプレス)が、逃げ切って初陣を飾った。勝ちタイムは1分40秒5(良)。
大外枠からゲートを決めると先手を主張しハナに立った。道中はマイペースでラップを刻むと、残り350メートルまでは手応えは楽。一度は断然人気の
タイキブリッツェン(三浦皇成騎手)に並びかけられたが、二枚腰で再び突き放すと1馬身1/4差をつけてゴール板を駆け抜けた。酒井学騎手は「流れは遅かったけど後ろもなかなか来なくて、来るまで待とうと思った。直線で声を出したらグッとまた行ってくれたし、声の扶助も効果的だったのかも。まだ抜きながら走っているし、楽しみな馬」と評価。
蛯名正調教師は「外枠も良かったのかもしれないね。まだ(後ろが)来たぶんしか出ていかないから、(後ろと)離れたらまたフワッとしていたしまだ子供なところがあります。もともと動いてはいたけど、調教でメンコを外したら昨日勝った新馬(
マスターソアラ)をあおっていたからね」と、厩舎2日連続の新馬Vを喜んだ。