昨年のダービー馬
ダノンデサイル(栗東・安田翔伍厩舎)。前走のインターナショナルS5着の後は11月30日(日)に東京芝2400mで行われる、ジャパンカップへの出走を表明して特別登録済み。今朝20日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
戸崎圭太騎手が跨って、CWでの3頭併せ。安田翔伍調教師が跨り
ダノンブギが先頭、これに
ミッキーゴージャスが続いて、最後方から
ダノンデサイル。6F標識から15秒を切る、速いラップで進んでいき、4コーナーでは12.5秒という速いラップ。それでも前に並びかけていくところでは外を選択している。
これは予定通りで、最後の直線は外からしっかり伸びてくる。結果的には
ミッキーゴージャスに追いつかなかったが、それも計算しての併せ馬だったようで、しっかりと負荷をかけるという意味では、安田調教師の意図する内容となった。
時計は6F78.2〜5F63.9〜4F49.6〜3F35.4〜2F22.9〜1F11.8秒。3F35秒台という数字は日本ダービーの1週前追い切り(5月16日)、AJCCの1週前追い切り(1月16日)と同じ。こちらから見ていても走りに余裕があって、すごく良い雰囲気を感じる。
海外遠征帰りを心配するファンもいるだろうが「レース後の消耗が少なくて、日本よりも涼しいイギリスで夏場を過ごしたことで今回の立ち上げがスムーズでした」と同師。だからこそ、これだけしっかりした負荷をかけて、
ジャパンCへ向けての万全の仕上げを施していると判断してもらいたい。
(取材・文:井内利彰)