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名牝ウィンクスの2着に善戦 クルーガー高野師の工夫と挑戦

2025年11月21日 05:05

19年クイーンエリザベスSのゴール前でのクルーガー(左)とウィンクス(撮影・平松 さとし)

 【競馬人生劇場・平松さとし】

 日本でもおなじみのヴィアシスティーナ。その激走を、先々週の8日にオーストラリアで見てきた。連敗で一時は勢いに陰りが見えたかと思われた彼女だが、この日はチャンピオンズS(G1)を快勝。前走のコックスプレート(G1)に続くビッグレース連勝で、通算12度目のG1制覇を果たし、完全復活を印象づけた。

 同馬を管理するのは、当地の伯楽C・ウォーラー調教師。代表的な管理馬であるウィンクスは、世界歴代最多となるG1・25勝を挙げ、4シーズン連続で年度代表馬にも選ばれた名牝である。そのウィンクスに挑んだ日本馬がいる。

 19年のクイーンエリザベスS(G1)に出走したクルーガーだ。管理したのは栗東の高野友和調教師。当初は1週前のドンカスターマイル(G1)に出走し、これ1戦で帰国する予定だった。しかし、末脚を伸ばして4着と好走したため急きょ滞在を延長し、クイーンエリザベスSでウィンクスに挑むことになった。

 ここで生きたのが、1週間前のレースで得た経験だった。オーストラリアの多くの競馬場では、日本と異なり装鞍所がファンの目に触れる場所にある。両レースの舞台となったランドウィック競馬場も同様。また、パドックは非常に狭く、20頭の関係者と馬がひしめき合う。ドンカスターマイルの際、クルーガーはその環境にテンションが上がってしまった。そこでクイーンエリザベスSでは、装鞍を迅速に済ませ、パドック入りは最後、馬場入りは逆に最初と、細やかな対策を練った。歴史的名馬ウィンクスには及ばなかったものの、2着と善戦できたのは、こうした工夫と経験が生きたからだろう。

 さて、その高野調教師が、今週末のマイルCS(G1)にジャンタルマンタルを送り込む。同馬は一昨年の朝日杯FSでG1初制覇を飾り、昨年はNHKマイルC(G1)、さらに今年は安田記念(G1)を制しており、1600メートルのG1をすでに3勝している。今週の走りにも大いに期待したい。 (フリーライター)

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