昨年春の褒章でJRA・地方競馬を含め女性騎手初となる黄綬褒章を受章し、歴代女性騎手最多勝記録を更新中の宮下瞳(48=愛知・宇都英樹厩舎所属)が地方競馬の令和7年度第2回調教師・騎手免許試験で調教師に合格。騎手を引退することになった。
1995年10月にデビューした宮下は2011年8月、出産を機に騎手免許を返納、育児に専念したが長男(当時4歳)の応援をきっかけに再び騎手を志し、16年8月に騎手免許を再取得して復帰。21年11月18日に地方競馬通算1000勝を達成するなど順調に勝ち鞍を積み重ね、地方競馬で通算1381勝(20日現在)を挙げている。
宮下が所属する愛知県競馬組合では多年にわたる功績を称え、26日の名古屋競馬6R(午後5時30分頃)終了後、引退記念セレモニーを同場ウイナーズ
サークルで実施し、引退記者会見を同日午後7時から同場外向発売所で行う。
◇宮下 瞳(みやした・ひとみ)1977年(昭52)5月31日生まれ、鹿児島市出身の48歳。95年9月29日に騎手免許を取得して、同年10月22日デビュー。10月24日に初勝利。2011年8月16日に騎手免許返納後、16年8月1日に再取得。受賞歴はNAR
グランプリ優秀女性騎手賞が14回、NAR
グランプリ特別賞が5回と19年に女性のチャレンジ賞・男女共同参画担当大臣賞、21年に第2回競馬功績者表彰・農林水産大臣賞。1メートル52。血液型A。