クラシック戦線を占う上で重要な一戦となる京都2歳S。京都芝2000mという舞台は、ごまかしの利かない底力が問われるコースだ。過去10年のデータを見ても、ここでの好走馬が後のGI戦線で活躍するケースは多く、今年も将来性豊かな若駒たちが集結した。キャリアの浅い2歳戦らしく、前走の内容やデータから素質を見極めることが的中への鍵となる。
1.前走OPクラス組の信頼度が抜群
過去10年のデータを分析すると、前走でOPクラス(OP・L)を走っていた馬の成績が[3-6-0-7]と優秀だ。特に複勝率は56.3%と非常に高い数値を叩き出している。格上のレースで揉まれてきた経験値はこの時期の2歳馬にとって大きなアドバンテージとなる。まずは前走で格の高いレースを使われていた馬を評価の軸に据えたい。
2.前走4コーナーで好位の馬に妙味あり
前走の第4コーナーでの位置取りに注目すると、1番手の馬は[1-1-1-13]で複勝率が18.8%と苦戦傾向にあるのに対し、2〜5番手で回ってきた馬は[8-7-8-47]で複勝率32.9%と好成績を残している。若い2歳馬の中距離戦だけに、好位で折り合いを付けられることが好走条件としては大きいようだ。
3.栗東所属馬が圧倒的な優勢
東西の所属別成績を見ると、栗東所属馬が[9-9-10-63]で複勝率30.8%を記録しているのに対し、美浦所属馬は[1-1-0-13]で複勝率13.3%と大きく水をあけられている。経験の少ない若駒だけに、開催地に近い方が圧倒的に有利なようだ。
ウイナーズナインは前走の芙蓉Sを勝利しており、データ上最も信頼できる前走OP組に該当する。その前走では第4コーナーを5番手で通過しており、これは絶好のポジション取りだ。栗東所属馬である点もプラス材料で、全ての好走データに合致するここは不動の本命とする。