「京都2歳S・G3」(29日、京都)
開催8勝を挙げ、秋の福島&福島年間リーディング(20勝)に輝いた荻野極騎手(28)=栗東・フリー。開催中盤に騎乗機会4連勝を決めるなど、手綱がさえ渡った。「馬がみんな頑張ってくれたおかげです。自分は変わらずやり続けたい」と、その視線は既に次を見据えている。
“福島王”の勢いを京都2歳Sにも持ち込む。パートナーは
ゴーイントゥスカイだ。26日の最終追いにまたがり、モヤに包まれた美浦Wで6F84秒6-38秒4-11秒9をマークした。「すごく良かった。イメージ通りの調教過程で来ています。まだ緩さは残るけど、芯が入ってきた感じ。土台がしっかりしてきました」と、10月の東京新馬戦Vからの成長を感じ取る。
コントレイル産駒とは相性抜群で、騎乗時は2戦2勝。「(7月福島新馬戦Vの)
ルージュボヤージュもそうですが、この馬も柔らかさがあって跳びが大きい。雄大な走りをします」と印象を話す。「重賞でもやれそうな素質は感じています。伸びしろがあって奥を感じています」。産駒初の重賞タイトル奪取へ、好調ジョッキーの手綱に気合がこもる。(デイリースポーツ・刀根善郎)