「兵庫ジュニアグランプリ」とのダブル重賞開催となった27日の園田競馬12Rで「第68回園田金盃」(ダート1870メートル、12頭立て)が行われ、4番人気の
オディロン(牡6=森沢、父
キタサンブラック)が外から伸びて1着。無敗で兵庫3冠に輝いた1番人気の
オケマルに土をつけた。2着に
オケマル、3着は5番人気
ラッキードリームが入った。
新たな中距離チャンピオンの誕生だ。
オディロンが最高の走りを大舞台で披露した。スタートを五分に出ると「一番いいところを取れました」と吉村。有力馬を見ながら進める理想的なレース運び。そのまま流れに乗ると手応えも
バッチリ。最後の直線は外へ切り替えて一気に強襲。
ラッキードリーム、
オケマルをまとめてとらえて、2馬身差を付ける完勝劇だった。
お立ち台の吉村智洋(40)は「力があるのは分かっていました。しっかり力を出して走ってくれました。馬さまさまです」と愛馬をねぎらった。管理する森沢友貴師(52)もこの勝利には会心の笑み。「大きな価値のある1勝です」と3強撃破に喜びを隠しきれない様子だった。
改めて存在感を示した。「凄く操縦性がいいし、反応してくれる。直線も伸びてくる。言うことないです」と吉村も絶賛。次走は「流動的ですが、遠征も考えていきます」と森沢友師。今後は未定だが、さらに大きな舞台も視野に入るか。中距離王者として、全国での活躍を期待したい。