チャンピオンズC2025に出走予定のナルカミ(今年10月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
3歳ダート王の
ナルカミ(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、チャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)でGI初制覇を狙う。
ナルカミは父
サンダースノー、母オムニプレゼンス、母の父ディープインパクトの血統。母はJRAで1勝。曾祖母は名繁殖牝馬の
マンデラなので、近親にはマンデュロ(Manduro)や
ワールドプレミア、
ワールドエースや
ヴェルトライゼンデなどの活躍馬が並ぶ。
ここまで6戦5勝。24年11月に栗東・坂口智康厩舎からデビューして、新馬を2秒0差で圧勝した。続く1勝クラスを引っ掛かって7着に敗れた後、美浦・田中博康厩舎に転厩。そこから1勝クラス、2勝クラスと連勝すると、続く不来方賞で重賞初制覇を果たした。さらに前走のジャパンダートクラシックも圧巻の逃げ切り。連勝を4に伸ばすとともに、東京ダービー覇者の
ナチュラルライズの直接対決を制し、3歳ダート王の座に就いた。今回は唯一の敗戦を喫した中京ダ1800mが舞台となるが、近走の走りを見る限り、おそらくは問題なし。古馬相手の重賞は初めてとなるが、十分に伍して戦えるはずだ。
前身のジャパンCダート時代も含め、これまでチャンピオンズCでは5頭の3歳馬が勝利している。古い方から順に01年のクロフネ、05年の
カネヒキリ、06年の
アロンダイト、18年の
ルヴァンスレーヴ、19年の
クリソベリルと錚々たるメンツだ。また、馬主のゴドルフィンと田中博康調教師は
レモンポップで2連覇中。したがって馬主としても調教師としてもレース史上初の3連覇がかかる一戦となる。
ナルカミが古馬も制圧し、記録尽くめの勝利となることを願いたい。