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【芝とダートの総決算】有馬記念&東京大賞典の注目馬を血統から探る!

2025年12月04日 18:00

JRA×TCKコラボサイト公開中!(提供:特別区競馬組合)

 今年の年末、競馬ファンは忙しくなりそうだ。

 12月28日が有馬記念、12月29日が東京大賞典。この2つのビッグレースが連日開催となるのは2014年以来11年ぶりのことだ。ちなみに、12月27日はホープフルSなので、史上初の3日連続GI開催となる。

 有馬記念は中山芝2500mで行われる。3コーナー手前にスタート地点があり、6つのコーナーを回りつつ高低差のある坂を上り下りし、最後の直線はわずか310mしかないという癖のあるコースだ。スタミナ、パワースピードの持続力が問われ、基本的には前に行った馬が有利となる。

 注目したいのは、今年の宝塚記念を逃げ切ったメイショウタバル。父はステイゴールド系のゴールドシップで、ステイゴールドは有馬記念に滅法強い種牡馬だ。09年ドリームジャーニー、11年と13年のオルフェーヴル、12年のゴールドシップで計4勝している。ゴールドシップが勝った2012年は、2着馬オーシャンブルーもステイゴールド産駒だった。

 種牡馬となったゴールドシップはスタミナや中山適性を伝えて成功しており、有馬記念に対する適性も高いだろう。中山芝2500mではマイネルエンペラーが25年日経賞を制覇している。

 有馬記念を勝ったステイゴールド産駒3頭はいずれも宝塚記念を勝った実績がある。両レースは好走に必要なファクターが似ており、スタミナ、パワースピードの持続力に秀でた馬が有利だ。メイショウタバルは宝塚記念の勝ち馬で、そうした特長を備えている。東京コース向きではないにもかかわらず、前走の天皇賞・秋は6着と踏ん張った。有馬記念では見違えるような好走が期待でき、馬場が渋ればさらに有利だろう。

 東京大賞典が行われる大井ダート2000mは、地方競馬場のなかで最も直線が長く、386mもある。したがって展開のまぎれが生じにくく、純粋に馬の能力で勝負が決まりやすい傾向が見られる。2010年以降、オメガパフュームの4連覇を筆頭に、スマートファルコンホッコータルマエウシュバテソーロが2連覇を果たしている。昨年の優勝馬フォーエバーヤングがもし出てくれば楽勝するだろうが、残念ながら今年は出走予定がない。

 注目したいのはミッキーファイト。父ドレフォンは11月26日現在、2025年の総合ダート種牡馬ランキング(中央+地方)で第1位であり、その最大のポイントゲッターがこの馬だ。今年は、JBCクラシック、帝王賞、アンタレスSと3つの重賞を制覇しており、ドレフォン産駒のなかで最高傑作といえる存在だ。

 大井ダート2000mは過去2戦1勝。25年帝王賞を制し、24年ジャパンダートクラシックでは2着となった。後者は相手がフォーエバーヤングだったので致し方ない。1馬身1/4差は、国内戦無敗のフォーエバーヤングにとって最も小さい着差であり、ミッキーファイトの能力の高さがうかがえる。

 コース実績があり、なおかつチャンピオンズCをスキップして万全の態勢で臨む今回は、死角らしい死角が見当たらない。

(栗山 求)

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