◆第77回阪神JF・G1(12月14日、阪神・芝1600メートル)追い切り＝12月4日、美浦トレセン

　第77回阪神JF・G1(14日、阪神)に出走予定のアルバンヌ(牝2歳、美浦・田中博康厩舎、父アドマイヤマーズ)が1週前追い切りを行い、雄大なストライドから先着を果たし確かな素質をうかがわせた。

　初コンタクトとなる坂井瑠星騎手を背にWコースでサトノシャムロック(3歳1勝クラス)を3馬身半追走。序盤の折り合いはスムーズ。最後の直線で軽くゴーサインが出ると、やや行きたがるしぐさを見せたものの、びっしりと追われる僚馬に対し、手応えの差は歴然。内から馬なりのままかわし去ると6ハロン78秒9―11秒3で1馬身先着した。

　田中博調教師は「ハミ受けや操縦性に特徴がある馬なのでジョッキーに確認してもらえて良かった。動きはおおむね良かった」と納得の表情を浮かべた。

　デビューから3戦は全てマイルを使われてきた。初戦こそ皐月賞馬ミュージアムマイルの妹フェスティバルヒルの2着に敗れたものの、未勝利→サフラン賞を連勝中。ともに危なげのない立ち回りで、センスの良さが際立つ。5日には栗東へと移動して本番に備える予定で、トレーナーは「滞在から阪神への移動は(新馬戦以来)2度目なのでこの経験が生きれば」と調整にぬかりはない。