◆武騎手「バンブーで日の丸を上げたい」
現地時間28日(土)に行われるドバイワールドCデーに向けて、出走各馬の追い切りがナドアルシバ競馬場で行われた。
ドバイゴールデンシャヒーン(首G1)に出走する
バンブーエールは、ダートコースを向正面1200m付近から流し、徐々に
スピードアップするとそのまま直線へ。ゴール前200m辺りで少し気合いを付けると鋭く反応し、36.2-11.5秒。終いをしっかり伸ばし、本番前の最終追い切りを終えた。
この日
バンブーエールの背に初めて跨った武豊騎手は「安達先生からは、時計ではなく動きを重視してとの指示を受けました。乗りやすい素直な馬ですね。
スピードがありそうです」と笑顔で語り、初コンビとなる相棒との相性もばっちりの様子。
レースに関して、武騎手は「(
ゴールデンシャヒーンは)日本馬が、これまでなかなか上位に入れなかったレースです。
バンブーエールは昨年末から力を付けてきた馬なので、その勢いに期待したい」とし、昨日のWBCでの侍
ジャパンの優勝にあやかり、「ドバイでも日の丸をあげたい」と意欲を語った。
また、昨日追い切りを終えた
ウオッカに関しては「今朝、厩舎に様子を見に行きましたが、相変わらずいい状態で毛艶も
ピカピカでしたよ。あとはレースを待つだけです」と、強敵揃いのレースに臨む、なでしこに期待を寄せた。
◆安達師「飼い葉もしっかり、体も絞れた」
今日の調教では、軽快な動きで好調をアピールした
バンブーエール。
初の海外遠征ということもあり、これまで安達調教師の指示のもと「軽いキャンターなどをして、馬場を見せながら」環境に慣れるよう調整が進められてきた。
そのかいあって、本日の調教には安達師も「具合がよさそうと感じた」と顔をほころばせる。また、日本を出るとき、栗東は冬の気配残る寒さだったが、ここドバイは常夏の環境。そのためか「飼い葉食いはいいのに、体が絞れてきている」という。
レースに関しては、「1200mは
バンブーエールの得意としている距離ですが、厳しいレースになりそうです。頑張ってくれれば」と語った。
明日は軽目の運動で調整し、本番前にはスクーリングも予定している。