16日、札幌競馬場で行われた第57回クイーンS(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、古川吉洋騎手騎乗の11番人気(単勝58.7倍){horse=2004101777:ピエナビーナス}(牝5、栗東・南井克巳厩舎)が、中団追走から直線で内を突いて伸びると、好位から抜け出しを図った1番人気ザレマに1馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分48秒2(良)。さらにクビ差の3着には6番人気アメジストリングが入った。
勝ったピエナビーナスは、父フジキセキ、母オープニングタイトル(その父Caerleon)という血統。07年1月にデビューし、3戦目(函館・芝1200m)で初勝利。3歳上500万下(函館・芝1200m)、08年下北半島特別(500万下、函館・芝1200m)、08年羊ヶ丘特別(1000万下、札幌・芝1200m)と、これまでの4勝すべてを北海道でマークしている。前走のパールS(1600万下、中京・芝1800m)は6着に敗れており、今回は格上挑戦での出走だった。通算成績20戦5勝(重賞1勝)。
鞍上の古川吉洋騎手はアインブライドで制した97年阪神3歳牝馬S(GI)以来、約12年ぶりのJRA重賞制覇で通算2勝目。管理する南井克巳調教師はタマモホットプレイで制した06年シルクロードS(GIII)以来のJRA重賞制覇で通算6勝目となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。