「第59回川崎記念・GI」(ダート2100m)は27日、川崎11Rに11頭で争われ、圧倒的1番人気に支持された
ヴァーミリアンが、逃げた
フリオーソとの直線一杯に繰り広げられた叩き合いを首差制し、自己記録を更新するGI・9勝目を挙げた。勝ちタイムは2分12秒7のレコード。3着には1馬身半差で
テスタマッタが入り、2番人気の
ゴールデンチケットは4着に終わった。
「いったんは交わしたんだけど、向こうも自分の型になるとしぶといからね。ここ2走は結果を出せなかったので、どうしても勝ちたかった。僕にとっても今年初めてのGIだったし」と武豊。前走の東京大賞典では
サクセスブロッケンに鼻差競り負けた。そのうっぷんを晴らし、柔らかな笑みを浮かべた。
28日には宮城県の山元トレセンへ放牧に出る。「フェブラリーSは使わない方向。次は(昨年Vの)帝王賞(6月30日・大井)になるかな。(GI)10勝目を目指したいね」と石坂師。8歳の古豪がビッグロードの最前線を突き進む。
提供:デイリースポーツ