GI馬が格を見せつける。栗東留学中の
アパパネは、坂路で4F53.7-38.6-12.3秒をマーク。強めに追われたラストは伸びのあるス
トライドを見せ、ゴール板を射抜いた。ただ、騎乗した福田調教厩務員は辛口
ジャッジだ。「動きは良かったけど、最後の1Fはモタモタした感じ。いかにも休み明けのよう。目一杯には仕上げていないので」。本番を見据えた
トライアル仕様であることを強調した。
年明けからピッチを上げ、初時計が1月31日。2月18日に栗東入りしたが、栗東滞在も2度目。すっかりこの地に慣れているという。「同じ厩舎で同じ馬房。慣れるのが早かった」と仕上げ人は胸をなで下ろす。追い切り後に量った馬体重は482kgだった。阪神JF(2着)、桜花賞(8着)と、同じように栗東留学を試みた厩舎の先輩
ダノンベルベールと比較し、「カイ食いが違う。苦労なく行けるのが
アパパネ」と胸を張って見せた。桜花賞(4月11日・阪神)の前哨戦でどんな結果を残すのか。「無事に走ることがまず第一。でも、感じは悪くないので恥ずかしい競馬はしないでしょう。競馬に行けば走るタイプだから」。2歳女王の座に輝いた舞台で連勝街道を突き進む。
提供:デイリースポーツ