関西の雄が満を持しての東上。{horse=2007102923:ヴィクトワールピサ}は朝一番の栗東CWで3頭併せ。先行するロールオブザダイス(5歳オープン)を5Fで1馬身半追走。後ろを走るトパンガ(4歳1000万下)が内に潜り込み、3頭が横並びの真ん中に。“角居流”の馬なりでの競り合いだが、ゴール前では半馬身抜け出した。5F67.3-39.0-12.8秒。ゴール板を通過しても一杯に追われて闘魂を注入し、黒鹿毛の馬体は力強く躍動した。
「道中はフワフワする幼い部分があったが、前を射程圏に入れると、気持ちが入っていたね。直線のスピードアップもスムーズで、仕掛けてもしっかりしていた。抜け出して気を抜く面はあったが、余裕がある裏返し。いい方にとらえたい」と清山助手は始動戦に向け、GOサインを出した。主戦の武豊は「前走は着差がなく、タイムも威張れるものではなかったが、内容が良かった。乗りやすいし、折り合いは気にしなくていいと思う。コースも気になるようなタイプではないね。早くから弥生賞と聞いていたし、当日が楽しみだよ」とその成長を楽しみにする。次世代のエース候補が、怒とうの4連勝で皐月賞にリーチをかける。
提供:デイリースポーツ