無敗の王者に不安は何もない。{horse=2007103404:ローズキングダム}は栗東DPで併せ馬。ゆっくりとスタートを切り、先行するカレンナホホエミ(ファルコンS出走予定)を追いかける。徐々に差を詰め、馬体を合わせて直線へ突入。ゴール前で軽く仕掛けられると、並んだままでフィニッシュを決めた。タイムは6F78.1-36.6-12.3秒。軽快なフットワークで駆け抜けた。

　調整は順調に進んでいる。3か月の休み明けだが、3週連続でケイコをつけた小牧も明るい表情を浮かべた。「先週にビシッとやっているので今週はサラッと。ずっとポリトラックで乗り込んで徐々に時計も出ている。反応もいいし、態勢は整っている。大丈夫でしょう」。パートナーの元気な姿に信頼を寄せる。

　橋口師も満足げにうなずいた。「状態は変わりない。思った通りの調整ができた」。コンパクトな馬体から繰り出す、鋭い瞬発力でライバルを倒してきた。「体もそんなに大きくないし、弱そうで強いのがローズキングダム。3戦3勝の内容もすごい。仕上がりに問題はないし、あとは結果を待つだけだよ」と胸を張って始動戦へ送り出す。朝日杯FSを制した思い出の地で、クラシックへ向けて力強く踏み出す。

提供:デイリースポーツ