「第54回大阪杯・GII」(芝2000m)は4日、阪神10Rに12頭で争われ、道中4番手につけた6番人気の
テイエムアンコールが、直線で抜け出し、外から追い上げた9番人気
ゴールデンダリア(2着)の追撃を3/4馬身しのいで重賞初Vを果たした。勝ちタイムは1分59秒5。単勝1.2倍の断然の1番人気に支持された
ドリームジャーニーは大外から追い込むも、鼻差の3着に敗れた。
「ペースが遅くなると思って前に。馬の調子がすごく良かったし、前に出しても最後は伸びてくれると思っていました」と鞍上の浜中は満足げな表情。戦前の“ドリジャニ1強ムード”を会心の騎乗で蹴散らした。
前走の中山記念は大外からグイグイ伸びて2着。その後は中京記念を予定していたが、激走のダメージを配慮して回避。ここに向けて調整を続けていた。「
ドリームジャーニーの切れには負けるので、前で競馬するよう指示した。ジョッキーもうまく乗ってくれたね。もともと期待していた馬だし、この勝利の味わいは格別」と柴田見師は美酒に酔う。指揮官にとっては02年の武蔵野S(
ダブルハピネス)以来、7年5か月ぶり2度目の重賞タイトルとなった。
オーナーはテイエムオペラオーを所有していたことでも知られる竹園氏。「(オペラオーと同じ)オペラハウス産駒だから“
アンコール”と名付けた。
アンコールに応えてくれたね」と破顔一笑。今後のローテは未定だが「勝ったんだから行かないとね」と天皇賞・春(5月2日・京都)出走へ前向きだ。最強古馬が集う至高のステージに、また新たな役者が顔をそろえた。
提供:デイリースポーツ