「第12回中山グランドジャンプ・JGI」(芝4250m)は17日、中山11Rに14頭で争われ、後方を追走した8番人気の{horse=2005104613:メルシーモンサン}が、5番人気のオープンガーデン(2着)との叩き合いを首差制し、5分03秒5のタイムで重賞初勝利をJGIで飾った。3着には2番人気のトーワベガ。なお、1.9倍の圧倒的1番人気に推されたメルシーエイタイムは、道中で騎手が落馬し競走を中止した。
好位追走からのロングスパート。日々の調教をつけ続け、特徴を把握していた高野容に迷いはなかった。「スピードはなく器用でもない。でも、スタミナだけはある。その長所を生かすことだけを考えていました」。最後はオープンガーデンとの一騎打ちに。いったん前に出られながらも差し返し首差で振り切った。
苦労が実った。「ボクがどれだけスタミナが持つかと思って」と鞍上は今回の大一番へ向けて、1日3食の生活で普段45キロの体重の増量を必死に図った。「最後はモンサンに“頼みます!”とお願いしていました」。08年マーメイドSをハンデ48キロのトーホウシャインで制して以来の重賞2勝目、そして今年の自身初Vに笑顔がはじけた。
しばらく充電して、次の大きな目標はもちろん中山大障害(12月25日・中山)。「4000mを超える競馬が合う。GI向きの馬です」。無尽蔵のスタミナを武器に、年末の中山でも躍動しそうだ。
提供:デイリースポーツ