17日、中山競馬場で行われた第12回中山グランドJ(障害4歳上、JGI・芝4250m)は、高野容輔騎手騎乗の8番人気メルシーモンサンが、中団追走から徐々に進出して最終コーナーで2番手に上がると、直線外から追い上げる5番人気オープンガーデンとの叩き合いをクビ差制して優勝した。勝ちタイムは5分03秒5(不良)。さらに2馬身差の3着には2番人気トーワベガが入った。圧倒的1番人気(単勝1.9倍)に推されたメルシーエイタイムは第8号障害で落馬、競走を中止している。
騎乗した高野容輔騎手はこれが今年の初勝利。08年マーメイドS(GIII、トーホウシャイン)以来のJRA重賞2勝目、障害重賞初制覇がJGIという快挙を達成した。管理する武宏平調教師は昨年の菊花賞(GI、スリーロールス)以来のJRA重賞8勝目、JGIは04年中山大障害(メルシータカオー)、07年中山大障害(メルシーエイタイム)に続き3勝目となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆メルシーモンサン(牡5)
父:アドマイヤベガ
母:カネショウダイヤ
母父:ダイヤモンドショール
叔父:メルシータカオー(04年中山大障害-JGI)
厩舎:栗東・武宏平
馬主:永井康郎
生産者:三石ファーム
通算成績:21戦2勝(重賞1勝)
主な成績:09年中山大障害(JGI)・5着