クラシック3冠の第1関門「第70回皐月賞・GI」(芝2000m)は18日、中山11Rに18頭で争われ、1番人気の{horse=2007102923:ヴィクトワールピサ}が、直線で最内から力強く抜け出し、5連勝で1冠目を制した。2着は大外から伸びた6番人気のヒルノダムール、3着には11番人気のエイシンフラッシュが入った。なお、2番人気のローズキングダムは4着、3番人気のアリゼオは5着に敗れた。
ポッカリと開いた1頭分のスペース。鞍上の岩田はヴィクトリーロードを見逃さなかった。直線入り口は馬場の真ん中にいたが、瞬時に切り替えて右斜め前の内ラチ沿いへと突っ込んだ。「1日乗っていて、外の方が水分を含んでいると感じた。馬のワンチャンスを生かした。能力がないとそこは行けないコース。冷静にエスコートできたし、最高のレース。すごいパフォーマンスを見せられた」。岩田は会心の騎乗を誇らしげに語った。
「本当にうれしい。ホッとしました。岩田君も内々を上手に運んで、考えて乗ってくれました」と角居師も満面の笑み。レースのあと、市川義美オーナーは「豊くんとは手術の前に電話で話して、ダービーに乗ってもらうことがすでに決まっている」と主戦の武豊に手綱が戻ることを明言した。岩田も分かっている。「重厚感があってウオッカの感覚。東京の2400mでも自然と結果が出ると思う。豊さんも復帰されて、コンビを組んでダービーを狙ってもらいたい」。ダービー制覇、そして史上7頭目の3冠へと連勝街道を突き進む。
提供:デイリースポーツ