待ちこがれた舞台だ。{horse=2006103168:フォゲッタブル}は栗東DPでリアルプリンス(4歳1000万下)と併せ馬。1秒追走してスタートし、残り4Fで馬体を並べる形に。直線は軽く仕掛けただけでうなるように伸びて、1馬身の先着。6F80.2-38.1-11.6秒の時計をマークした。
美浦から駆けつけた内田博は、この日がファーストコンタクト。「すごく乗りやすくて反応も良かった。リズミカルに走る。いい印象を持ちましたし、いい感触だった」と笑顔をのぞかせる。
池江郎師も動きを満足げに見守った。「動きが良かった。余裕を持った調整ができた」。春の盾で現役最多の3勝を挙げる師は、来年2月に定年を迎える。「出るからには、栄冠を獲りたいと思う気持ちで参ります。次(来年)はないので馬とともに頑張るしかない」。ウチパクもそれを意識している。「すごく大事なレースを任された。先生の最後の天皇賞。いい結果に結びつけられれば」と強くこぶしを握った。
同じ調教師、勝負服、4年前にレコードで制した“チーム・ディープ”が再び栄冠を狙う。見据えるのは海外遠征か。「結果を残して、そう言えるようになればいいなと思う」と師。まずは盾獲り。長距離砲が古馬の頂点をつかむ。
提供:デイリースポーツ