「第27回東海S・GII」(ダート1900m)は23日、京都10Rに15頭で争われ、後方を追走した3番人気の{horse=2006106156:シルクメビウス}が、逃げた1番人気のトランセンドをゴール寸前で首差捕らえてV。コースレコードタイの1分55秒4で、ユニコーンS以来となる重賞2勝目を挙げた。3着はまくり気味に進出したアルトップラン(10番人気)。2人気のフサイチセブンは8着に敗れた。
これがGI銀メダルの破壊力だ。降り続く雨のなか、3番人気のシルクメビウスが、上がり35.1秒の強烈な切れ味で淀のGIIを制圧した。休養明けのアンタレスSでは5着。鮮やかな変身劇に「前走は馬を信じられずに、早めに動いてしまった。3〜4角では持ったままだったように反応が違いましたね。厩舎が丁寧に(調整を)やってくれた」。田中博は感謝の念を忘れない。領家師も「うまく乗ってくれた」と鞍上をたたえる。この後は帝王賞(6月30日・大井)に参戦を予定している。待ち受けるのは強豪の壁。勢いをつけた4歳馬が自慢の末脚で撃破する。
提供:デイリースポーツ