「第60回安田記念・GI」(芝1600m)は6日、東京11Rに18頭で争われ、中団を追走した8番人気の{horse=2004103318:ショウワモダン}が1分31秒7のレースレコードでV。残り200mで先頭に立つと、外から強襲した6番人気スーパーホーネット(2着)の追撃を振り切り、GI初挑戦にしていきなり金メダルを獲得した。3着は内から脚を伸ばした5番人気のスマイルジャック。1番人気に支持されたリーチザクラウンは直線で伸びを欠き14着に敗れた。
2着のスーパーホーネットとは半馬身差。勝負の分かれ目は、直線の追い出しの瞬間にあった。先週のダービーでローズキングダムに騎乗した後藤は首差の2着に敗退。この悔しさが自分の中に深く残っていた。「先週までの自分だったら、早めに追い出して、結果、負けていたかもしれない。先週のことを思い出しながら、まだだ、まだだと我慢して追い出した」。追い出しをひと呼吸遅らせたことが、ショウワモダンに最後の力を与えた。
今後については「夏は弱いので休ませたい。秋は香港も考えている」と杉浦師。マイル中心のレースを使い、海外遠征も視野に入っている。また後藤自身も6月下旬から1か月間、英国遠征を予定している。ニューマーケットに拠点を置くチャップルハイム師の元で自分の腕を磨き上げるつもりだ。海外へ視野を広げてステップアップを図り、お互いにより高いところを目指そうとしている人馬。このコンビが秋にどんな活躍をしてくれるか、今から楽しみだ。
提供:デイリースポーツ