穴党の心を思わずくすぐる、そんな1頭だ。ヒザの骨折で昨年暮れの朝日杯FS(16着)以来の{horse=2007106538:フローライゼ}だが、中間は美浦坂路にW、Pで長短7本の時計をマーク。併せ馬も3本を消化と熱心に乗り込まれてきた。
「しっかり調教を積んで順調にきている。精神的に大人になったね」と岩戸師。そして「今回はハナに行かせてもらいましょう」と逃げ宣言を放った。関西への輸送やコースなど、未知の部分が多かったデイリー杯2歳Sでは8着に敗退。この一戦での戸惑いが、馬に想像以上にダメージを及ぼしていた朝日杯FSは「心身ともにいっぱいいっぱいだった」と振り返る。「でも、今は気分がすごく良さそうだよ」。休養でリフレッシュに成功したことを喜んだ。
昨夏は新馬戦を5番人気で逃げ切り、続く新潟2歳Sは15番人気の低評価ながらも豪快に追い込み2着。能力は高く、54キロのハンデも魅力的だ。「春を棒に振った分まで頑張ってほしいね」。小回りを積極策で攻略、鮮やかなロングシュートでアッと言わせたい。
提供:デイリースポーツ