13日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで、セレクトセール2010の2日目が行われた。
2日目は当歳馬208頭(牡馬140頭、牝馬68頭)が上場され、うち141頭(牡馬97頭、牝馬44頭)が落札。売り上げ総額は33億3900万円となった。1頭当たりの平均価格は2368万円で、昨年の2374万円を僅かに下回ったが、落札率は67.8%(昨年度64.7%)と上昇した。
最高価格は、09年日本ダービー(GI)を制したロジユニヴァースの全弟となるアコースティクスの2010(牡、父ネオユニヴァース)で、島川隆哉氏が1億1200万円で落札。今年のラジオNIKKEI賞(GIII)2着馬のクォークスターの半弟にあたるフェスタデルドンナの2010(牡、父ゼンノロブロイ)がグローブエクワインマネージメント(有)に1億500万円で落札され、この2頭が1億円を超える落札価格となった。
また、ディープインパクト産駒のデータの2010(牡)が9200万円で島川隆哉氏に、同じくディープインパクト産駒で、エリザベス女王杯(GI)を連覇したアドマイヤグルーヴの甥にあたるソニックグルーヴの2010(牡)が8000万円で近藤利一氏に、今年のオークス(GI)を制したサンテミリオンの半弟となるモテックの2010(牡、父ハーツクライ)が7000万円で金子真人ホールディングス(株)にそれぞれ落札されている。
【吉田照哉氏のコメント】
「当歳馬のセリは、やはり値段の付き方にパンチ力があるというか、当歳の方が(価格の)上がり方が強くて、セリ自体が盛り上がった。日本においては、『当歳馬を買う』という今まで続いてきた流れが変わらずに残っているということだと思います。今の経済情勢の中で、売却率も下がっていないですし、お客様の数が多いという実感もあった。今回の結果なら、来年も当歳馬と1歳馬の2本立てで、変わらないと思います」
※価格はすべて税別。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。