シリーズ制覇へ、音無厩舎の2頭がしのぎを削る。栗東坂路での併せ馬は、七夕賞Vの
ドモナラズが先行して、3着の
サンライズベガが2馬身ほど追走する形でスタート。急こう配での追い比べでは、
ベガがラチ沿いを力強く駆け上がり、3F38.1-12.6秒(4Fはエラー)でフィニッシュ。対する
ドモナラズも4F52.9-38.5-12.6秒で、脚色も最後まで鈍ることはなかった。音無師は「ゴールで馬体を合わせる理想的な追い切りができた。思ったより時計は速かったね」と納得する。
前走でタイトルを手にした
ドモナラズ。「以前にジョッキー(柴田善)がハナを切って甘くなった記憶があったので、追い込みのレースをしてくれた。流れは速くなかったが、よく差し切ってくれたね。ハンデを背負うので同じ戦法が通用するか」と3キロ増をポイントに挙げた。
一方の
サンライズベガも反撃は十分だ。「ゲートでトモを滑らせる格好になった。前でレースをしないといけない馬なので、ジョッキーも慌てたと思うが、最後は差がなかった。跳びが大きいので小回りは苦手かもしれないが、福島でも走っているし、自分の走りができれば」と前進を狙う。全国リーディングの首位を走る厩舎が、南国で層の厚さを見せつける。
提供:デイリースポーツ