「第46回小倉記念・GIII」(芝2000m)は1日、小倉10Rに17頭(9番アドマイヤオーラは競走除外)で争われ、直線で先頭に立った酒井騎乗の9番人気{horse=2003105368:ニホンピロレガーロ}が、4番人気バトルバニヤン(2着)との激しい追い比べを鼻差制し、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分57秒9。3着は1馬身3/4差で武豊騎乗の1番人気スマートギアが入った。
写真判定の結果、ニホンピロレガーロの1着が決まった瞬間、検量室では酒井の「やった!」という絶叫が響き渡った。長くコンビを組んできたパートナーが、7歳にして重賞初制覇。「初めて乗せてもらったときから、馬っぷりが違っていた。古馬になって精神的にも成長したし、ようやくほしかったタイトルを手にできた」と喜びを口にした。
厩舎ゆかりの血統だけに、トレーナーの喜びもひとしおだ。兄ニホンピロキースは07年小倉記念で2着が最高。重賞とは縁がなかった。「キースは夢かなわずだったから。(レガーロには)何か(勲章を)ぶら下げたかった」と目尻を下げた。
次の目標は新潟記念(29日・新潟)。「チャンスはあるので頑張ります」と主戦は胸を張った。最高のコンビがサマーシリーズを、さらに熱く盛り上げる。
提供:デイリースポーツ