「第45回関屋記念・GIII」(芝1600m)は8日、新潟11Rに18頭で争われ、ハナを奪った6番人気の
レッツゴーキリシマが、マイペースに持ち込み、襲い掛かる切れ味自慢を完封。1分32秒9の勝ちタイムで、重賞初制覇を飾った。2着は半馬身差で後方から追い上げた
セイクリッドバレー。3着は10番人気の伏兵
リザーブカードが3/4馬身差で入った。なお、1番人気
スピリタスは中団で直線に向いたが、伸びを欠いて6着に敗れた。
「レース前から以前に乗ったときよりも
リラックスしていた印象だったし、道中もリズム良く走れていた」と振り返った鞍上の北村宏は、2着に好走した08年9月の京成杯AH以来のコンビ。当時は自身が骨折から帰還してすぐの時期だった。それだけに「あのときは復帰してすぐの目立つ着順でボクがアピールできた。これで馬に恩返しができましたね」と笑顔を見せる。
元ジョッキーの天間師にとっては、開業5年目での重賞初V。脚部不安による休養で8か月半ぶりの実戦だったが、最終追いで美浦坂路の自己ベストをマークするなど、こん身の仕上げを施していた。「久々でも仕上がっていたし、外枠から楽に逃げられたのは大きい。出していくと掛かる馬だから」。冷静に振り返った師は、騎手時代も含めての初のGタイトル奪取に「未勝利戦の1勝も同じ。でも、転厩してきた馬で結果を出せたのは良かった」と喜んだ。
これで目標としていたマイルCSへの出走もほぼ可能になった。ローテは明言しなかったが「いい形で迎えるように調整したい」とうなずいた。転厩後4戦3勝の5歳馬とともに、今度はGIタイトルを狙う。
提供:デイリースポーツ