全国リーディングのトップを走る音無厩舎の精鋭2頭がサマーシリーズ制覇に向け、抜かりのない仕上げを行った。まだ薄暗い栗東坂路に姿を現した2頭。先に馬場に飛び出した{horse=2005103112:ドモナラズ}が{horse=2004105610:サンライズベガ}を大きくリードする形でスタート。残り1F手前で馬体は並んだが、余力たっぷりのサンライズが1馬身先着を決めた。
サンライズベガのタイムは3F38.6秒。4F、1Fとエラーだったが、手綱をとった北村友(レースは松岡)の表情は明るい。「しまいの反応も上々だった。休み明けから状態は良かったが、走りにゆとりがあったし、これまでで一番だと思います」と上昇気配を感じ取る。
遅れたドモナラズだが4F55.1-40.0-12.5秒と伸び脚は上々だ。「夏場は強くないが、体調はぎりぎり保っている。小倉記念(11着)は追走に脚を使い、差す脚が残っていなかった。新潟の速い時計に対処できるか」とポイントを挙げる。
いよいよ最終決戦。「ともに(優勝の)権利があるので、あきらめずに走ってほしい」。指揮官の熱いエールに応え、身近なライバルがしのぎをけずる。