雨の降りしきる美浦Wで行われた3頭併せは、実質半マイルだけ追われる堀厩舎の最終追いでよく見られるパターン。サムズアップ(5歳500万)を先導役に{horse=2007102929:ダークシャドウ}、{horse=2007102891:クォークスター}の順でスタートした。
5F地点では2馬身ずつの等間隔だった差が、3角手前ではクォークだけが5馬身離される形に。そこから最内を突いて一度は馬体を並べにかかったが、直線では馬なりのままの2頭に遅れをとった。
結果だけを見れば1馬身の遅れ。実績で上回るだけに、仕上がりに不安あり?とも思わせたが、2か月半ぶりのクォークにとっては、中身の濃い調教を課すことがこの日のテーマだった。離れた最後方から一気に差を詰めて、直線も一杯に追われるハードな内容だった。
4F52.4-38.4-13.6秒の時計も重馬場を考えれば上々。動き自体も実にパワフルだ。「一度使われているダークは馬なりで、クォークはある程度やって負荷をかけるという指示でしたから。遅れたことは気になりませんし、これで変わるでしょう」と橋本助手も納得の表情を見せる。
ラジオNIKKEI賞2着後は放牧を経て、8月20日に帰厩。「1か月ほどの放牧だったので緩んでいない。水曜の計量で507キロ。輸送もあるので前走と同じくらいの体で出せます」と不安はない。
その前走は4角13番手の大外から首差まで迫る脚力を見せつけた。「スムーズだったらという内容だったけど、毎回力を出してくれる馬。中山も何度も走っていますから」。[2-2-0-0]と実績を残すコース、サマージョッキーシリーズ王者に輝き、勢いに乗る藤岡佑との初コンビで初重賞Vを狙う。
提供:デイリースポーツ